どうせシベリアの収容所の暗い物語だろう。
ところが知人が、ぜひ観たらよいと薦めてくださったので、そんなら観ようかと。
日本に新型爆弾が落ち、戦争は終わりに近い。満州でもロシアが攻めてきて山本は妻と4人の子どもだけ日本に帰す。
「日本で会おう!」と約束して。
日本は敗戦し、山本は多くの捕虜と共に列車でシベリアに送られる。
その列車の中で、何人かの人物がクローズアップされ、シベリアの収容所での物語につながっていく。
山本を演じる二宮さんは、良い味だしているな。
妻を演じる北川さんは、和服姿がとっても魅力的。
収容所での生活はやはり厳しくて、やはりこんな映画なんだなあ、と失望しかけていたんだけど・・・
この座り込みのシーン当たりから、この映画の真価が見え始めた。
そして、”オーマイダーリン”の歌声が響いて忘れられなくなる。
最後のクロが氷の上を走り、海に飛び込みながら引き揚げ船を追いかけるシーンは完全に作り話と思っていた。
でも実話と書いているのだから、実話か?
検索してみたら、なんと本物の写真が出てきた。
追いかけてきたクロを引き揚げ船へ救助するときの写真だ。
◇興安丸に引き上げられるクロ ⇒ https://hitocinema.mainichi.jp/article/v0odwcpss8z
主人公の山本さんも実在の人物で、その息子さんへのインタビューの記事が出てきた。
◇『ラーゲリより愛を込めて』の主人公・山本幡男氏の長男が語る、映画に描かれなかった家族史 ⇒
https://news.yahoo.co.jp/articles/044af7a4ba2c6e1a86564912e60b4e028ca769ff
もちろん脚色はしてあるが、事実をもとにして作られた映画だったんだ。
クロは舞鶴に帰ってきて、舞鶴で飼われていたという。たくさん子どもを産んだらしい。
とても感動する映画だった。お勧めです。
京都府舞鶴市の中筋小学校体育館を中心に活動している中筋Jrバレーボールクラブです。なかなか勝てない弱小チームですが、何とか市内でベスト4に入れるように頑張っています。