2023年01月28日

映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た

この映画は、正直、余り興味はなかった。

どうせシベリアの収容所の暗い物語だろう。

ところが知人が、ぜひ観たらよいと薦めてくださったので、そんなら観ようかと。

収容所.jpg

日本に新型爆弾が落ち、戦争は終わりに近い。満州でもロシアが攻めてきて山本は妻と4人の子どもだけ日本に帰す。

「日本で会おう!」と約束して。

日本は敗戦し、山本は多くの捕虜と共に列車でシベリアに送られる。

その列車の中で、何人かの人物がクローズアップされ、シベリアの収容所での物語につながっていく。

山本.jpg

山本を演じる二宮さんは、良い味だしているな。

妻.jpg

妻を演じる北川さんは、和服姿がとっても魅力的。

労働.jpg

収容所での生活はやはり厳しくて、やはりこんな映画なんだなあ、と失望しかけていたんだけど・・・

座り込み.jpg

この座り込みのシーン当たりから、この映画の真価が見え始めた。

そして、”オーマイダーリン”の歌声が響いて忘れられなくなる。


最後のクロが氷の上を走り、海に飛び込みながら引き揚げ船を追いかけるシーンは完全に作り話と思っていた。

クロ2.jpg

でも実話と書いているのだから、実話か?

検索してみたら、なんと本物の写真が出てきた。

氷上のクロ.png

追いかけてきたクロを引き揚げ船へ救助するときの写真だ。

◇興安丸に引き上げられるクロ ⇒ https://hitocinema.mainichi.jp/article/v0odwcpss8z


主人公の山本さんも実在の人物で、その息子さんへのインタビューの記事が出てきた。

◇『ラーゲリより愛を込めて』の主人公・山本幡男氏の長男が語る、映画に描かれなかった家族史 ⇒

  https://news.yahoo.co.jp/articles/044af7a4ba2c6e1a86564912e60b4e028ca769ff

 もちろん脚色はしてあるが、事実をもとにして作られた映画だったんだ。


 クロは舞鶴に帰ってきて、舞鶴で飼われていたという。たくさん子どもを産んだらしい。


 とても感動する映画だった。お勧めです。


















 



posted by にしやん at 19:27| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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