新海監督の作品で、最高傑作とか言う人もあるので、是非観たかった。
新海監督のアニメらしく、画面はとても美しい。たぶん、どこかの景色がほとんどそのまま使われていて、知っている人が観たら「あ、あそこの景色だ。」とわかるのだろう。
物語は主人公のすずめとイケメンの不思議な男性がすれ違うところから進み始める。
この男性は、古い廃墟にある「戸」を探しているのだ。
戸の扉が開いてしまうと、そこからミミズと称する何か、雲だか炎だが煙だか、よく分からない物が吹き出すのだ。
そしてそれは空を覆い地面に落ちてきて、地震を引き起こす。
この男性は、戸が開かないように見て回る仕事をして、日本中を廻っているらしい。
すずめは、イケメン男性に廃墟の場所を教えるが、どうも気になって自分でその廃墟へ行き、水の中に立つ戸を見つける。
そしてその扉を開け、さらにそこにあったくさび(要石)を抜いてしまうのだ。
そんためその扉からミミズが吹き出し地震が起こる。
要石はミミズを押さえる大事なくさびだったのだ。
そのくさびは不思議なことに猫の姿に変わり、なぜだかイケメン男性をスズメの椅子に封じ込めてしまう。
椅子は動くこともしゃべることもでき、猫を追って走り始める。
そしてすずめも一緒に猫を追って、九州から東京、東北へと旅をすることになってしまう。
そこにいろいろな人が絡んでくるからおもしろいのだけれど、正直はじめの半分はよく分からないところがある。
途中から、あ、これは東北大震災に絡んでいるんだと気がついた。
新海監督の作品は、「君の名は」でもそうだったが、一度観ただけでは理解できないところがある。
たとえば、椅子はなぜ3本脚なんだ?むかしスズメが壊したシーンでもあれば分かるのだけど、なにもない。
映画を観たときに映画館で冊子をもらった。その冊子に説明があった。
「すずめの不安定な心を表すために3本脚にしている」
へーそうなんだ。でも、4本脚でも映画は特に変わらないのでは・・・?
すずめのお母さんは東北の人で、東北大震災のときに津波に巻き込まれて亡くなっている。
椅子はお母さんの作ってくれた大切な形見なんだ。
その椅子と一緒に猫の大臣を追って東北まで行くんだけど、ラストではかなり感動した。
なるほど、そういうふうにむすびついてくるんか。
この映画、2回観た。
説明の冊子を読んで2回観たら、理解できるところが増えたな。やっぱり。
京都府舞鶴市の中筋小学校体育館を中心に活動している中筋Jrバレーボールクラブです。なかなか勝てない弱小チームですが、何とか市内でベスト4に入れるように頑張っています。