今度は、芥川賞受賞の「コンビニ人間」だった。
作者は、村田 沙耶香。1979年埼玉県生まれ。私より25歳若い。30代後半か。
「ギンイロノウタ」で野間文芸新人賞、「しろいろの街の、その骨の体温の」で三島由紀夫賞受賞。
しかし読んだことはないので、この作品が初めて。
芥川賞って、この間の「花火」でも感じたけどなんか独特の空間を感じる。
結構せまくて、すこし暗いような。
主人公は、30代後半の独身女性、古倉 恵子。大学のときからコンビニにアルバイトで入り18年。コンビニで働くことが生活そのものになっている女性。
その性格が変わっている。小学校のとき、死んだ小鳥を見付けた子どもたちが可愛そうと涙を流しているときに、その小鳥を焼いて食べようと言い出したり、男の子が喧嘩しているのを止めるのに、スコップで男の子の頭を叩いたり・・。
それが他の人から見たら変だということが理解できない。なんで自分は違うんだろう?普通に自分を出せば、みんなから自分が変な人間だと思われてしまう。
コンビニならマニュアルに従って行動すれば、変に思われることなくすごすことができる。
いつのまにかコンビニのスペシャリストになった彼女はその生活を18年間続けている。
ところがあるとき彼女の店に、変な新人の男、白羽が入ってくる。白羽が又変なやつで、人間は縄文時代から変わっていないとかつぶやいて、いろいろやらかすのだ。
そのことから安定していた古倉恵子の生活が変化していく。
おいおい、なんだこの小説は。初めはコンビニの様子がとてもよくわかりそれなりにおもしろい。
しかし白羽君が入ってきて、古倉恵子は、なんとなりゆきから彼を自分の部屋で飼うことになってしまうのだ。男が部屋にいる方が世間の人間は恵子を普通の人間として見るらしいという理由からだ。
しかしそのためにやがて古倉さんはコンビニを辞めてしまうのだ。
コンビニでしか生きられない人間がコンビニを離れたらどうなる?
ぐわーんだ。どうなってしまうこの結末は!
京都府舞鶴市の中筋小学校体育館を中心に活動している中筋Jrバレーボールクラブです。なかなか勝てない弱小チームですが、何とか市内でベスト4に入れるように頑張っています。