2017年09月17日

ナミヤ雑貨店の奇跡ー東野圭吾恐るべし

「蜜蜂と遠雷」を返却しに図書館へ行ったとき、東野圭吾の本が目に付いた。
東野圭吾は、なんだか興味が湧かなくて読んでいなかったのだけれど、「ナミヤ雑貨店の奇跡」をなんとなく手に取った。
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「月のウサギ」「夜明けにハーモニカ」「シビックで朝まで」などの短編集で読みやすそう。
 最初の紹介文にも惹かれたかな。

 時空を越えて交わされる温かな手紙交換。全ての人に捧げる心ふるわす物語。

 3人のこそ泥が金持ちの家に盗みに入り、逃げる途中で古びた雑貨店に隠れる。人は住んでいない
おんぼろ雑貨店。そこのシャッターの郵便を入れる口からポトリと手紙が落ちる。

◇オリンピックを目指す女性アスリートからの相談で、恋人が不治の病。自分を応援してくれるが恋人に付き添いたい。オリンピックを目指すべきか恋人に寄り添うべきか、という相談の手紙。
さて、どんな返事を返すのか・・?

◇家の店を継ぐかシンガーソングライターを目指すか。迷ったすえにナミヤ雑貨店に相談の手紙を出す。
 3人の出した返事は、歌手を諦めて家を継げ、だったがさてどうするか?

手紙のやりとりをする物語が6編ほどある短編集。かと思ったら、なんとその一つ一つが巧妙につながっている。

最後まで読んだら、うーんナルホド。そんなふうにつながっているのか!
なんと悩みを相談する人とそれに答える3人の間には、時間の隔たりがあるのだ。ナミヤ雑貨店のポストは過去とつながっているのだ。だからその相談の中には未来がわかっているからできるアドバイスもあるのだ。

なんかこれって、「君の名は?」的な発想。でもこちらが先だからね。東野圭吾恐るべし。

最近映画化されたらしいが、これなら納得のおもしろさ。本を読んでから映画を観るか、映画を観てから本を読むか、迷うところだね。
posted by にしやん at 19:55| 京都 ☁| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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